白熊日記

7歳と5歳を育てる母親が、日々考えたことを書いています。

ブログにまつわる郷愁

家業の手伝いでホームページを作ることになった。

 

といっても私は、そういう仕事をしているわけでもなければ過去にホームページを作ったことがあるわけでもない。他の兄弟より時間があるというだけだし、その時間というのも日に2時間かそこらのものだ。それでも、78歳の父と75歳の母という、まごうことなき老夫婦であるにもかかわらず、いまだに仕事が生きがいである両親に対し、自分にできることがあるならやろうという気持ちで引き受けたのだった。

 

そんなこんなで先日、母とホームページの件で電話をしていたのだが、話はどんどん脱線し、「10年以上前にうちの会社に勤めていた○○君のブログが面白いから読んでみたら」という話題で電話を切った。そして今日、そのページにアクセスすると、2004年から書きはじめたらしきそのブログには、決して読みやすいわけではない、けれども当時のその方の思考や感情が整理されていない状態で流れこんでくるような、切羽詰まった文章がたくさんつづられていた。

 

ああ、ブログってこれでいいんだよなあと思った。

 

おもしろいことを書こうとか、ためになることを書こうとか、ついつい余計なことを考えて、最後はそれにがんじがらめになって放置してしまう、それがここ数年の自分にとってのブログだった。でも、それこそ75歳や78歳になったとき、ああ40代の頃の自分はこんなことを考えていたんだなと振り返る材料にさえなれば、それで十分ではないか。そう思った。

 

ホームページ作り、がんばろうと思う。