白熊日記

7歳と5歳を育てる母親が、日々考えたことを書いています。

240円の幸せ

お母さん、スイカゲームって知ってる?

お母さん、スイカゲームって面白いんだよ。

 

そう言ってスイカゲームの購入をせがむ子どもたちに「スマホゲームはだめだよ、Switchがあるでしょ」と言っていたら先日、スイカゲームのSwitch版があると知り、勢いでダウンロードした。

子どもたちは歓喜。なんせゲームを含めおもちゃを買ってもらえるのは誕生日だけなので、まさかSwitch版を見つけたその日に買ってもらえるとは思っていなかったのだ。

イカゲーム、240円。安ければ誕生日じゃなくても買っていいのか、だったらいくらまでなら誕生日じゃなくても買っていいのかの線引きはどうするのか、とか数年前の私であれば考えていたと思う。でももう、240円に悩む時間がもったいない。だって私は44歳、健康寿命まであと30年しかないのだから。

 

そうやって購入したスイカゲームはすぐに家族団欒のメインコンテンツになった。

昨日は次男5歳が最年少にして我が家の最高得点を叩き出し、高ぶる自己肯定感を抑えきれずに顔面を得意気で満たしていた。ゲームに疎い私も昔からこういうテトリス系だけは好きなので、「お母さんにもやらせて」、「次お母さんの番ね!」と食い気味に参加し、「お母さんって意外とゲーム好きだね」と子どもたちに見守られながら次男より1000点低い得点で喜んだ。

 

ちょっと前までは、こういう時間を無駄だと思いがちだった。理想の自分というあやふやな像があり、それに到達するために、子どもたちがゲームに気をとられている間に私は私を高めねばならない、という謎の考えに囚われていた。

でももうやめた。人生は今だ。人生は今日だ。理想の自分を追求するのも結構だが、そのために今をないがしろにしたり、焦燥感から生じる不機嫌を抱えて過ごしたりするのは間違っている。不安になった時こそ、今を大事に、まずは今日を幸せに生きた方がいい。

 

我が家ではゲームは土曜日だけと決まっている。

来週の土曜日もスイカゲーム大会しようね、と言いながら家族で過ごす今日からの日々を大事にしようと思う。