白熊日記

7歳と5歳を育てる母親が、日々考えたことを書いています。

かわいい7歳

この春から小学2年生になった7歳長男から最もよく出る学校関連の話題、それはY君の話だ。

Y君は長男のクラスメイトで、とにかくよく喋るらしい。授業中でもお構いなしで大きな声で発言し、先生に対しても平気で野次を飛ばし、叱られてもまったく意に介さずに文句を言い続ける。ちょっと気に入らないことがあると信じられないような声で騒ぐので、いつ自分がターゲットにされるかと思うと怖いし、体育なんかで同じチームになったら地獄。おとなしくて引っ込み思案な長男によるY君評は、こんなところである。

参観日や放課後の公園で実際に見るY君は、確かによく喋るし目立ちたがりな部分もあるが、おせっかいなくらい優しい面もあり、怖いというより単に我が家の長男とはタイプが違うだけかな、という印象である。

そんなY君には、何かやらかした際に毎回「それいけないんだよ」「先生に言うからね」と言ってくるSちゃんという女の子がいるそうだ。長男はこの半年ほどずっと「SちゃんがY君に注意したら、Y君がめちゃくちゃ怒ってすっごい大きな声で嫌なこと言った」「だからクラスでいちばん仲が悪いのはY君とSちゃん」という話ばかりしていたのだが、昨日の晩ご飯の時、驚いたような様子でこう話してくれた。

「Sちゃんってねえ、Y君とめちゃくちゃ仲悪いのに、好きな時もあるみたい!」「Y君が悪いこと言ったらすごい注意するのに、次の瞬間にはY君の冗談でめちゃくちゃ笑ってたりするんだよ」「どっちなんだろう、好きなのかな嫌いなのかな」

お母さんにもよくわからないけど、それはもしかすると、気になる相手にちょっかいを出したい的な太古からあるアレなのかもしれないね。と思ったが、そんなアレを我が家の長男はまだきっと知らないので「そうかあ、この子はまだそういう感情の存在すら知らないんだ、尊い」「男女の区別もまだぼんやりとしか認識してないもんなあ、尊い」「ツンデレも駆け引きもわからないんだからそんな場面見たってそりゃ謎だよね、そしてそれを私に話してくれる、尊い」と私の脳内は長男への愛情であふれてしまって何も言えなくなり、「本当だねえ、どっちなんだろうね、不思議だねSちゃんは」と言いあいながら一緒にもぐもぐご飯を食べた。

かわいいなあ。