白熊日記

7歳と5歳を育てる母親が、日々考えたことを書いています。

エルサスピークが楽しすぎるという話

子どもが小学生と幼稚園児になり、自由に使えるまとまった時間を6年ぶりに手に入れた。

それなのに、やりたいことが何にも思い浮かばない。

 

何ということでしょう。

 

お金や時間に関しては、なかった時期もそれなりに長かったので、なければないなりに生きていけるとわかっていた。でも今、出産と育児に6年間専念した私が新たに知ったのは、何かをしたいと思う欲求自体も、なければないなりに生きていこうとしてしまうのだな人間は、ということだった。

 

怖い。6年も欲求を押し込めたまま生きてしまった。このままじゃだめだ。育児マシーンのまま死にたくない。人間に戻りたい。

 

そう思い、とにかく欲求を呼び戻そうと昔好きだったことを思い出したりする日々を経て、先日エルサスピークというアプリのことを知った。英語の発音矯正をしてくれるスマホアプリだ。

 

画面に表示される英文を読むと、点数と、上手く発音できていない部分がフィードバックされる。発音記号だけでなく「舌を上の歯の付け根に当てて云々」といった具体的な発音の仕方も教えてくれるので、反復練習して点数を上げていくことができる。学生時代から英語が好きだった私には、これがとても楽しい。初めてアプリに課金してしまった。

 

中学生の頃から、いつか話せるようになりたいと思っていた。猛勉強の末、読み書きは問題なくできるようになったが、話すことはできないまま英語から遠ざかってしまった。20代後半の頃、英会話学校にも翻訳学校にも通ったのに何も身にならなかったなと何度も落ち込んだけど、あの時のやり残した気持ちが今、欲求をなくして茫然としていた私を救ってくれたのだ。人生、役に立たないものなんかないなと思う。

 

今日はずっとできていないと思っていたrの発音が普通にできていたことを知って拍子抜けした。めちゃくちゃうれしい。